音 主に4つ打ちの低音の処理

エンジニア的なことはほぼ独学です。某エンジニアにちょっとだけ教わった事がありますがそのくらいです。「曲は良いのに低音スカスカだな...。いくらmp3でもこれはないわ、クラブトラックなのに...。」という曲がサウンドクラウド等に溢れてます。現役でDJやってる人がサンクラにアップしてたりしますけどスッカスカ&マスタリングをわかってないままマスタリングしてたり。曲が良くても低音がスカスカだとクラブで使ってもらえなくなります。勿体無いじゃないですか。

配信でリリースするチャンスはかなり増えましたが、フィジカルでリリースするチャンスがかなり少なくなったと思います。配信だと制作費が出ないと思います。よってミックスダウンやマスタリング等も自分で出来なければならない時代がやって来ました。音には正解がありませんのでやり方は人それぞれですが少しでも参考になればと思い書いてます。4つ打ち中心ですが。

今まで作った事ないけど曲を作りたいと思ったら直ぐ準備して取り掛かりましょう。DJが人一倍曲を知ってようがいざ作ろうとすると何の役にも立ちません。自分はDJだから直ぐ出来るだろうと思ったら大間違いです。余程の才能がない限りオリジナル曲が物になるまで2年近くかかるんじゃないでしょうか。しかもミックスダウンもマスタリングも自らの手でやらなければならないのでおたおたしてる暇なんかありません。

Ableton Liveを使ってる人が増えました。大変便利でこれのお陰で曲を作り上げるスピードが段違いにアップしました。ただ便利な分、音質が今一歩です。Ableton Liveで書き出した事がある人はわかると思うんですけど、書き出したデータの音ってそんなに良くないですよね。それを回避するためにRewireという機能を使います。ほとんどのDAWにはRewire機能が付いてると思います。Cubaseの場合、Cubaseを先に立ち上げてAbleton LiveのRewire設定をオンにしてからAbleton Liveを立ち上げます。CubeseとRewireでAbleton Liveを繋げた場合、CUBASEのミキサーから音が出てる状態になるのでAbleton Liveで書き出さず、CUBASE側から書き出す事になります。実際書き出すとわかると思いますがこの方法の方が全然音が良いです。もうひとつの方法はLiveではなるべくオーディオで書き出さず、シンセのプラグイン類はMIDIで書き出す方法です。でRewire経由ではなく他のDAWでLiveと同じプラグインでMIDIを鳴らします。これが1番マシな方法かもしれません。音質にこだわる方はLiveで全部作らずデモを作るツールとして使ったほうが全然良いと思います。はじめっから他のDAWで作ればいい話しなんですけど、LiveにはLiveの良さがあるので。

お金をなるべくかけないようにしようとしてる人が多いです。元も取れないような世界になりましたしごもっともだと思います。全然やれないことはないですがそういう人は自ら何もかも遠回りしてるようなものだと思います。お金で解決出来るものはお金で解決しちゃいましょう。関心がある物にはお金をかけましょう。ケチケチしてる人には何言っても無駄というか話しが進まないので実際そういう人から相談を受けても適当に話しして話の腰を折ります。私は1から音楽をやりたいという人から相談を受けたら先ず予算を聞きます。予算=やる気と言っても過言ではありません。金が無かったら借金しちゃえばいいんですよ。ローン組んじゃいましょう。責任は取りませんけど。音楽と本気で向かい合うんだったらやっぱりお金はかけましょう。昔話はあまりしたくないんですが、昔と比べたら安いもんですよ。

50Hzとか数字がこの後に多々出てきますが、絶対この数字じゃなきゃダメってことではないです。音によって変わってきますでしょうし。なのでEQの数字についてはアバウトだと思ってください。

先日、クラブミュージックを作ってるのにクラブに行ったことがない人が多いととある方から聞きました。クラブに行かなくてもクラブミュージックは作れます。でもクラブで使ってくれる確率はかなり低くなると思います。低音の処理がわかってないからです。低音がペラペラだと曲が良くても「使えない」んです。踊らせるのは中音や高音ではなく低音なんです。低音は耳ではなく身体で聞くものだと思います。行ったことがない人は是非行ってみてください。家では体験出来ない低音が味わえます。



【キック】

ダンスミュージックの肝です。1番の力の入れどころです。キックがキマれば怖いものなしです。

重ねれば良いと思ってる人がゴマンといます。プロが「キックを◯個重ねてる」という記事を鵜呑みにして真似してるんだと思います。プロが重ねるのとアマチュアが重ねるのとでは雲泥の差があります。アマチュアが重ねてもクラブでかけたらスッカスカというのがほとんどだと思います。もしクラブでかけた時にキマった音が出たらそれは良い素材をたまたま使っただけだと思います。そのくらい難易度が高いです。重ねると聴感上騙されやすいんです。ガツン!と迫力があるので騙されちゃうんです。実際は肝心なオイシイ低音が出てなかったり、位相の問題で打ち消し合ってスカスカになったり。じゃあどうすればよいのか。それは慣れしかありません。それかこなれてる人にやってもらうとか。とにかく一朝一夕では出来ません。低音のどの部分を持ち上げるのかとかわかってないと難しいです。

キックの重ね方ですが、3つも4つも重ねていい結果になったことがないので2つ重ねる方法を書きます。多分ポピュラーな方法だと思います。一つは低音の芯になる物、もう一つは一聴した時に(あ、キックが鳴ってる)と普通の人が聞いてもわかるキャラクターの物を用意します。Bは明らかに低音が無い物でも大丈夫です。低音の芯になるキックをA、キャラクターのキッックをBとします。Aをローパスフィルターなどを使って高音と中音をカットします。EQのQは極端に鋭角でなくても大丈夫です。そしてBはハイパスフィルターなんかを使って低音をカットしていきます。AもBもどのくらいカットするかというと自分が好きなようにカットしてください。お好みです。最近重ねて無いから忘れたけどBは80以下をバスッと削ってたような...。私はAをモノラルにBをステレオにしてます。Aをモノラルにすることによって低音をど真ん中に持って行きパンチを出します。あと鳴るタイミングも重要です。重ねた時にBよりAが先に鳴るとちょっと気持ち悪く感じますしノリが崩れます。波形の最初を同じスタート位置にしたとしてもアタックが速い方が先に鳴るのでAが先に鳴るのであればAを少し後ろにズラした方がいいかもしれません。

よくオールインワンシンセのプリセットで「HOUSE KIT」や「TECHNO KIT」「HOUSE BASS」「909 Kick」「808 Kick」とかクラブ寄りのプリセットが入ってます。それなりの音色ですが低音まではカバーしきれてません。名前を借りた偽物と思ってもらっても結構です。雰囲気が似てるだけで別物なんです。よくアマチュアが既存の曲を勝手に弄って「◯◯ (いじった人の名義) Remix」とか「◯◯ Club Mix」とかタイトルにつけてサンクラにアップしてますけど、大概こういうプリセットを使っててクラブでかけたら全然スッカスカです。

クラブでかけた時にベストな音は808のキックだと思います。808のサンプル音をめちゃくちゃ所有してるんですけどどれもイマイチです...。実機を入手するのは困難だと思いますのでRoland TR-8はいかがでしょうか。音にうるさい方もこのTR-8のキックは満足していただけると思います。緑のラインがダサいけど。ついでに書きますけどRolandはプロダクトデザインがいつまで経ってもダサいのでびっくりします。デザインはともかく このTR-8のキックを下地にしてキックのキャラクターになる音を重ねると良いのではないかと思ってます。(下記のサンプル音①参照)

キャラクターになるサンプルの低音をEQのQ緩めにカットしてTR-8のキックに重ねる方法はいかがでしょうか。この時に曲のキーにキックのキーも合わせると曲がスッキリします。あえて合わせないようにして荒々しさを出す方法もあると思います。

808のキックを下地にしないでワンキャラでどうしてもやりたい場合はUAD-2のプラグイン Little Labs® Voice Of God Bass Resonance (下記のサンプル音②参照)やwavesの Renaissance Bass を挿すだけで「おお!」と唸るくらいクラブの「あの鳴り」のキックになります。Little Labs® Voice Of God Bass Resonanceなんですが某雑誌で超有名な方が「これをかけないとダメなキックは音作りを失敗してると思う」と仰ってたんですけど、逆にこれさえかければどんなキックでも立派なキックに変身するということでもあります。使える物は使っていきましょう。UADのボードかUADのオーディオインターフェイス買わなきゃいけないですけど。(追記)これを紹介するの忘れてました。Brainworx bx_boom!  これも操作は簡単です。

1番簡単な方法はクラブでかけた時に鳴りが良かった曲のキックのサンプリングだと思います。レコードからデータ化する場合は安物の針は使わないでなるべく高い物を使った方が絶対良いです。安物はオイシイ低域までは拾ってくれません。ミキサーも接続ケーブルも然り。インシュレーターに凝ると良いかもしれません。余分な低音をカットしてくれます。ターンテーブルに普通に付いてるインシュレーターは振動を拾いまくるんですよ。きちんとしたインシュレーターを使うとわかると思うんですけどかなりすっきりしますよ。低音がグッと引き締まります。で、この取り込んだサンプルはなるべく他のキックと重ねないで単体で使った方が良いんじゃないかなあと。

聴感上キックが「ドーン」「ブン!」、ベースが「ブンブン!」と鳴っててもクラブでかけたらスッカスカというのは誰もが経験したことがあると思います。

それは原因が幾つかあって、単純に低音について何もわかってないかモニター環境が良くないとかそんな感じだと思います。ひと言に低音と言っても結構幅がありますし。

キックの項なのにベースの話になりますが、低音についてはわかってるようで皆さん結構わかってないんです。長年DJをやってる人でもベースを聞き分けることが出来ない人がいます。わからないからといって恥ずかしいことではありませんし訓練すれば聞き取れるようになります。DJミキサーのHiとMidを目一杯カットしてLowだけで聞く訓練をしてみてください。キックとベースが混ざっててただただモコモコしてるので始めはわからないかもしれませんが根気よくやってみてください。あまりにも聞き取れなかったらMidを若干上げるとベースの輪郭が見えてきます。

キックとベースの住み分けを考えます。クラブトラックでは大変重要な部分です。ここ数年で最もポピュラーなのはサイドチェインという方法だと思います。やり方等の詳しい説明はググってみてください。キックが鳴ってる時にベースの音をしぼって干渉しないようにするやり方です。イーブンキックの場合は Nicky Romero「Kickstart」が大変便利です。ベースのトラックに挿すだけです。しかも安い。(下記のサンプル音⑥参照)

単純にキックが鳴ってるところにベースを置かないという方法もあります。トランス系はキックの裏打ちがベースですよね。あんな感じにすると何かと楽です。


下記の画像の Bass1 は Bass MIDI をオーディオ化したもの

Bass SC はNicky Romero「Kickstart」を挿しサイドチェインさせオーディオ化したもの

Bass Ura はキックが鳴ってるところにベースを置かない裏打ち

EQで干渉しないようにするやり方もあります。FabFilter Pro-Q 2 みたいな波形がリアルタイムで見れるタイプを使うと便利です。キックのオイシイ所が50Hzだとした場合(一昔前は60Hzだったんですが最近だと50Hzくらい。小箱だと50、大箱だと40もいけるはず)、ベースは50Hzの所だけ少しだけQ緩めでカット。ベースのオイシイ所が80Hzだとした場合、キックの80Hz辺りを少しだけカットするとちょっとだけ住み分けが出来た感じになります。言ってるほど簡単ではないんですけどね。(下記のサンプル音⑧参照。⑤と比べてみてください)

ベースをステレオにしてベースの低音を横に逃がしキックを中心にズバン!ともってくる方法もあります。音を真正面から見立てると「ベース キック ベース」みたいにする方法です。まずキックをモノラルにします。次にオーディオ化したベースの波形を複製します。その後にどちらかをL、もう一方をRに振り切ります。どちらかの波形をほんのちょっとだけずらします。Cubaseだとトラックディレイでずらせますし(画像の黄色の囲み。数値は適当なので鵜呑みにしないように)、オーディオの波形をずらすだけでも当然出来ます。そうすると妙に広がったベースになると思います。あまりにも広いと低音の迫力が欠けるのでLとRに振り切ってたのをセンターに適度に寄せていきます(画像の赤色の囲み。数値は適当なので鵜呑みにしないように)(下記のサンプル音⑦参照)この方法はテクノゴッドのエンジニアに教えてもらいました。余談ですがこのエンジニアはお金をいろんな人に借りたままどっかいっちゃいました。おクスリはほどほどに。そんな彼は60Hzを2dbくらい持ち上げて重量感を出し、そして3kHz辺りも持ち上げてアタック感を出すそうです。ただこの方法はサンプル音によっては全然効果が無いと思います。

↑ の解説(音量に気をつけて録音したんですがサンクラにアップしたら音量がバラバラに...。パソコンのうんこスピーカーではなくせめてヘッドホンで確認していただけたらと)

①Kick808は素のTR-8の808キック

②Kick Little Labs® Voice Of God Bass Resonance は①に「Little Labs® Voice Of God Bass Resonance」をデフォルトの状態で挿したもの

③Bassはomnisphere2から適当に選んだシンセベース。高域がちょっと歪んだ感じの音です。

④Bass RBassはwavesは③に「RBass」をデフォルトの状態で挿したもの

⑤Kick Little + RBassは②+④

⑥Kick Little + RBass + Kickstartは②+④のベース④だけに「Kickstart」をデフォルトの状態で挿したもの

⑦Kick Little + RBass Stereoは②+④のベース④を複製しステレオにしたもの

⑧Kick Little + RBass Kick80Hz - 3.6db Bass50Hz - 4.4db は②の80HzをEQで3.6db下げて④の50Hzを4.4db下げたもの

⑨Neve + Ozone6 Comp Maximizer は⑦にUad-2のNeve1076で立体感を出してOzone6のコンプ+マキシマイザーで突っ込んだもの

音量を揃えたのですがサンクラだと音量がバラバラなので16bitのwavをDL可にしました。DAWに貼ってみてご確認ください。キック等は許可無く再利用なさってもかまいません。「DLはここをクリック」


アタック感といえばコンプでアタック感を出す方法もあります。説明するのが面倒なので省きますがプツッっという音を出だしに出せるようにトライしてみてください。キック単体ではちょっと気になる音ですがトラックに混ぜるとそうでもないですし、聴感上キックが鳴ってる位置がわかりやすくなり埋もれなくなります。Oxford TransMod を使うと簡単に出来ます。このプラグインはアタック感を無くす事も出来ます。静寂な曲なのにアタック感があるキックを入れたら荒々しくなるとかそういう時にこのプラグインでアタック感を無くしてキックの音を丸くしてあげてトラックの邪魔にならないようにも出来ます。

キックにEQを挿すのは普通の事ですが妙に低音を闇雲に上げ過ぎな人がいます。ブーミー過ぎた場合、曲全体の音圧が稼げなくなる原因にもなることがあるので何事も程々にする事が肝心ですし そもそも上げるポイントがずれてたりします。キックは一昔前だと60Hz、最近だと50Hz辺りだと思ってます。この辺はジャンルによって多少違ってくるかもしれません。この付近をQ緩めでちょっとあげてあげれば良いと思います。ひとつ注意点があるのですが、聴感上ではブンブンいうようなキックでも50Hz辺りがあまり入ってない場合があります。そういう音の場合どう加工しようが上手くいきません(Little Labs® Voice Of God Bass ResonanceやRenaissance Bassだとどうにかしてくれますけど)。EQで50Hzを持ち上げても元々無い成分ですから持ち上がりませんし無理に持ち上げても良い結果は得られません。その時は素直にキックのサンプルを差し替えた方が早いです。まだ耳に自信がない場合はFabFilter Pro-Q 2の波形に頼って目で確認しましょう。クラブで鳴らした時に良かったキックのサンプルにこれを通し波形を見てどの部分が持ち上がってるのかとか勉強してみてください。

キックの中域と高域の処理なんですが、私はそんなに削りません。この部分がキックのキャラクターになるからです。ただ、他のパートの邪魔になるようであればカットしますけど。キックのアタックは高域にある場合も多いのでキックのキャラを活かすのであればカットしない方が良いかもしれません。


【ベース】

ベースの低域ですけど、アマチュアがよく持ち上げてるのが100Hz辺りです。たしか歌謡曲だったらこの辺が標準だったような気がします。たしかにベースが見えやすい帯域ではありますが、この辺りはベースのキャラ的な要素しか無くクラブで100Hzを鳴らしても中域の下の方?みたいなニュアンスしかないと思います。サンクラでよく聞くのがこの100Hzベースです。本人は低音がしっかり出てると思ってるんです。でも訓練が、そして慣れが足りません。気持ちはわかります。かつて私もそうでしたから。イーブンキックの私の場合は70~80Hzを強調します。

EQでのその音の美味しいところや要らないところの探り方なんですが、先ずQを1番鋭くします。あとはいつも通りに上下左右に動かしてみて探ってみてください。この鋭くするのがポイントです。鋭くすることによってかなりわかりやすくなると思います。で、強調したいところやカットしたい所がわかったらQを徐々に広げてみてください。

ひと昔前にラジオで聞いたんだっけかな?なんかの雑誌で読んだかどっちかなんですけどジャマイカのレゲエのベースの人達はミキサーについてるEQのLowをフルテンにするみたいですけど。

AKAIのMPCだかSシリーズだかの最初のプリセット音のサイン波が強烈で、D&Bのベースの連中はこれを使ってたと聞いたこともあります。

キックと同じでベースラインも重ねる場合があります。一昔前はこの方法が最もポピュラーだったかもしれません。今もポピュラーかもしれませんけど。キャラとなるベースの下にサイン波を重ねる方法です。そうすることにより芯を出すことが出来ますし、クラブのスピーカーを唸らせてあげれます。この場合、キャラとなるベースの低域は少しカットしてあげると収まりやすいと思います。バストラックにこの2つを流し込んでコンプをかけてあげると効果的だと思います。コンプのかけ方がわからない人がいると思いますがこればっかりは努力してみてください。

サイン波を加えないでも綺麗にサイン波っぽいのを出してくれるプラグインがあります。先にも紹介した wavesの Renaissance Bass です。これを挿すだけで「あの音」が出ます。挿すだけでおー!ってなります。おー!とならなかったらモニター環境がとても悪いか耳が悪いかのどちらかです。(上記のサンプル音④参照)

各トラックに最初からEQとコンプを挿すクセをつけていきましょう。サンクラで聞く貧弱な曲はコンプをかけてなかったり。たぶんコンプのかけ方がわからないんでしょう。私も最初の頃わからなくてセンド&リターンでかけてました。音によってかけ方が違ってくるので何とも言えませんが最近のプリセットはよく出来てるのでわからなかったらそれに頼っちゃいましょう。かけないよりマシだと思います。かかり方が控えめな「soft comp」というプリセット名があったらもうそれでいきましょう。で、わからないなりにスレッショルドとかアタックとかいじってみましょう。本当はこんなこと書いちゃだめだと思うんですがコンプがわからないからといって使わぬまま過ごすよりダメで元々で使ってみて知っていく方が大事だと思います。クラブトラックはコンプの塊なのでコンプは必須アイテムなんです。

キックやベースにディレイやリバーブの空間系を使う場合、それらのエフェクトをセンド&リターンで繋げ、センド&リターン側のディレイやリバーブのあとにEQを挿して低音を少しカットしてあげるとまとまりやすくなります。

別名義で有名EDMアーティストのリミックスをした事があります。いただいたパラデータを並べたらベースが3本も入っており住み分けが完璧で3本とも綺麗に聞こえてました。お金があるところのプロダクションはさすがだなあと思いました。どんなやり方してるんでしょうね...。また改めて勉強しよう...。

ベース専用機として ARTURIA MINIBRUTE を所有してます。アナログだけあって音がぶっといです。安価ですしルックスも良いですしアナログシンセの入門機としても使えるんじゃないでしょうか。


【モニター環境】

モニター環境はかなり重要です。今使ってるスピーカーが50Hzとかカバーしきれてなかったら低音が聞こえないので処理が上手くならないです。周波数特性:50Hz-30kHzと書かれてても実際は50Hz以下も出ますけど。

スピーカー選びですがパワードスピーカーというアンプがスピーカーの中に入ってるタイプをオススメします。パワードスピーカーではないタイプだと別売りのアンプの種類によって音が変わるので避けましょう。

安物を買うのはやめましょう。プロが安価なちゃっちいスピーカーを使ってるのを雑誌で見たことがあると思うんですけど、あれは用途が違うんです。メインで使ってるわけではないので真似しないでください。

コスト的に優れてるのは YAMAHA HS8 だと思います。部屋が狭いからもう少し小さいHS7にしたい、HS5にしたいなあと思う人もいると思うんですけどベースミュージックやってる人はこのシリーズではHS8以外選択肢はないです。普通のハウスの人はHS7でもいいかなあ。HS8の価格で再生周波数帯域38Hz出せるスピーカーって他に無いですよ。しかも味付けがかなり少なくてフラットに近いんです。HS8持ってないけど。(追記 買いました。普通のマンションだと辛いくらい低音がよく出ます)

モニタースピーカーに味付けは入りません。アマチュアがよくやるパターンはクラブ鳴りするスピーカーを選んでしまう事です。クラブでかけるんだからクラブ鳴りする方がいいじゃんと思いがちだと思うんです。でもちょっと考えてみてください。クラブでそのスピーカーを使うわけじゃないんですよ。お抱えエンジニアがいるわけではないんです。マスタリングまで自分で全てやらなければならない時代なんです。どこでかけても万能な曲に仕上げないといけないんです。なので味付けはかえって邪魔なんです。なので味付けがない物を選びましょう。とはいえ、何がフラットの基準なのかわからないと思います。味付け?味付けがない?という事も判断しにくいと思うんです。HS8は味付けがない方だと思うんですけど、他の人が聞いたら味付けがあるかもしれませんし。ちなみに私は FOSTEXのNF1A を所有してます。長年使ってます。つっても最近あまり使ってませんけど。全然面白くもなんともないスピーカーです。この面白味がない味付けが少ない所が逆に強味だと思います。その前はガンガンにクラブ鳴りする Absolute 4P というのを使ってました。失敗しました。なので経験者は語るんです。クラブ鳴りするスピーカーをミックスダウンやマスタリングに使用するのはオススメしません。確認用には重宝するかもしんないですけど。モニタースピーカーの標準機みたいな位置付けのYAMAHAのNS-10M、通称テンモニもダンスミュージックには向いてません。テンモニはダンスミュージックの低音をカバーしきれないと思います。エンジニアリングにこなれてきたら確認用として強い見方になってくれると思うんですけどとりあえず無視してもいいんじゃないかなと。テンモニ持ってないけど。

楽器屋さんでのスピーカーの試聴なんですが、展示されてるほとんどのスピーカーが壁から離れてません。HS8みたいに低音が出るバスレフと呼ばれる穴(写真参照)が後ろにある場合、低音が後ろからまわってくるのでモコモコした感じになるかと思いますのでそれを考慮した上で試聴しなければなりません。慣れてない人は判断がかなり難しいので店員さんにお願いして手前に移動させ試聴した方が良いかと思います。(自宅で後ろの壁から距離を取れない人はバスレフが前にあるタイプの方が良いかと思います。

スピーカーのインシュレーターやスタンドは意外と重要です。よく見聞きすると思うんですけどスピーカーの下に10円玉や消しゴムを敷くと良いと言いますがその通りだと思います。インシュレーターといってもピンからキリまであるんですけどそんなに高価なやつじゃなくても良いと思います。スタンドもピンからキリまであります。私が使ってるのはスタンドの下が尖っててスパイクみたいになってます。なぜこれにしたかたいうと低音を床に落とさないためです。床に低音が落ちると床がボンボン鳴ってしまい低音の判断がし難くなるからです。スパイクになってるスタンドは楽器屋よりオーディオ店の方が入手しやすいと思います。机の上に直置きも良くないと思いますのでISO-L8R200みたいな卓上スタンドを使うと良いと思います。

スピーカーの高さ、方向も重要です。ツイーター(高音が出る方)が耳の位置にくると良いらしいです。収音、吸音、角度等については他のサイトを参考にしてください。

今のメインはヘッドホンです。散々偉そうな事を言っててヘッドホンです。私の場合は一応DJも長年やってましたし特性も他の人よりはわかってるつもりなのでこれで大丈夫です。普通のマンションなので住宅事情もありますしスタジオとして使ってる部屋の形もすこぶる悪いんです。現在は Focal Spirit Professional をメインに使ってます。ヘッドホンアンプは m903 です。このヘッドホンアンプの効果ですがそんなに大枚をはたくほどのものではありません。RME UCXのヘッドホンアンプ部との差は普通の人はわからないレベルだと思います。もうほんとそのくらいの差です。なのにその差にお金を出しました。その差なんですよ、他の人と差をつけるのは。このヘッドホンアンプも色付けが少ないと思い購入した次第です。少々お高いんですが、スピーカーに金をかけるよりはリーズナブルなんじゃないでしょうか。スピーカーだとスタンドや吸音材とか何かとお金かかりますし。ヘッドホンの利点はリバーブなどの空間系の音が見やすい点です。深夜でも何時でも音を出せることも大きな理由です。モニタースピーカーは聞く場所によって大きく異なってしまうんですがヘッドホンだとその心配もありません。欠点は質感というか質量というかとにかくダンスミュージックで1番重要な低音を体感出来ないことです。モニタースピーカーとヘッドホンを併用すれば問題はないと思います。

昔から業界標準的な肩書で「SONY MDR-CD900ST」がよく取り上げられます。でもアマチュアの人は手を出さないでいただきたいんです。これ、全然ダンスミュージックには向いてません。作ってても面白くないですしミキシングにも向いてません。歌謡曲等の商業用音楽向きなんです。ダンスミュージックには不可欠な低音がスッカスカです。でもミキシングとかがこなれてきたら重宝するとは思いますけど。どう重宝するかというとそれはこなれてきた時のお楽しみというか、大人が子供に「オトナになればわかるよ」という時があると思うんですけどあんな感じです。SONY MDR-CD900ST持ってないけど。

SONY MDR-CD900STは持ってませんがMDR-Z1000は持ってます。Small Circle of Friends のアズマさん、HABANERO POSSE のGUNHEADさん、地味〜ソウルで人気急上昇の岡田さん、BeatportにチャートインしたMobiさんもMDR-Z1000を使ってます。私の場合、MDR-Z1000は最終チェックの時に使ってます。

昔、有名DJのミックスCDシリーズのマスタリングを担当されてる某エンジニアさんからアドバイスをいただいた事があります。Sennheiserの HD600(現行品ではないので現在は中古でしか入手できません)に同社の HD650 のケーブルを使え(リケーブルといって接続する所の規格が同じであれば使用することが出来ます)、HD650は解像度は良いけどダンスミュージックにはそこまで必要ないからというアドバイスでした。なのについついHD650を買ってしまい怒られました。今思うと確かにそうだなあと。そう思いながらもそれより解像度が高いのを買い続けてますけど。

HD650はMDR-CD900STと同じくロングセラーです。このヘッドホンは曲を作ってる時も楽しいですしミックスにも対応出来ると思います。HD650に興味がわいた方はフジヤエービックさんが週末に会員セールでHD650を安くしてる時があるんで会員になってそれを狙ってみましょう。金銭的な面でどうしても中古という方、HD650は偽物も多く出回ってるようなのでオークションで買わずeイヤホン等の専門店で買った方が良いと思います。ちなみにeイヤホンさんはヘッドホン、イヤホンが気軽に試聴し放題です。

DJ用ヘッドホンをミックスダウンに使うのは向いてません。モニタースピーカーで触れた、クラブ鳴りするのは避けようの法則にあてはまります。ただ、曲を作ってる時はDJ用の方がはるかにテンションが上がりますので使い分けていくのも手かと思います。ついでに書きますけどDJ用のヘッドホンなんですが、ただモニターするだけだからと安いヘッドホンを使ってる人がゴマンといます。耳にかなり良くないと思うんです。安いヘッドホンは解像度が悪いのでついついボリュームを上げてしまうので難聴になりやすいと思います。前のDJと交代した時にヘッドホンのボリュームがやたらと大きい人いるじゃないですか。で、その人のヘッドホンは決まってオーテクの3000円くらいのヘッドホンなんですよ。高い値段のヘッドホンだと解像度が良いので音が見えやすくそんなにボリュームを上げなくても綺麗に聞こえてきます。若いDJはお金をどうしてもレコードに投資しがちですが、長くDJを続けたいならヘッドホンの良いやつ買って耳に負担掛からないようにした方が良いのではないかなと思います。

ピュアオーディオ用のヘッドホンも向いてません。高けりゃいいだろうと思って買うと痛い目にあうと思います。HD650はたまたま向いてただけだと思います。実際これの上位機種にあたるHD700は全然適してませんでした。なので「DTM用」「エンジニア向け」なものを買ったほうが無難です。

オーディオインターフェイスとスピーカーを繋ぐケーブルですが、そんなに安くなく高くない物で良いと思います。スピーカーがそんなに高くないのにケーブルに金かけてもオーバースペックでしょうし、あまりにも安いとスピーカーの良さを引き出せないんじゃないかなあと。スピーカーの電源ケーブルに結構皆さんお金をかけます。ここで電源ケーブルについて触れます。私はお金をかけてません。USBにもお金をかけてません。興味本位で過去に電源タップを購入しましたが効果があるとは思えませんでした。電源ケーブルの聴き比べもやったことありますが、PCを立ち上げ直してまた聞くまでに3分くらいはタイムラグがありますので前に聞いた音とか忘れてしまいます。なので前のが良かったのか後のが良かったのか判断しづらいです。そんなタイムラグがあったとしても変化の違いがわかるほどであれば納得して買いますが、そこまでの変化はなかったので現状の普通ので間に合ってます(とか言いながらあまり変化がないヘッドホンアンプ買ってますが)。電源ケーブルで音が変わるとかアンプやスピーカーの上に何か置くと音が引き締まるとか雑誌でよく見る記事だと思うんですが鵜呑みにしなくてもいいと思います。電源タップの底に鉛を貼ると電気の流れが良くなったとか言うんですけどどう思います?アンプやスピーカーの上に何か置くと音が引き締まるんであれば元からアンプやスピーカーの上に製造したメーカーがデフォルトで何かしら置くなりしてると思うんですけども。これをブラインドテストしてみて全員わかればいいんですけど全員わからないと思うんですよ。全員がわからないものに力を注いでもしょうがないと思うんです。電気の流れが良くなったところで曲が良くなるわけじゃないんですよ。家庭で使われてる電気はクソと言われてます。そのクソをいじってもしょうがないと思うんです。単純な話ですがダンスミュージックなのでそこまで追求する意味はあるのかなあと思ってます。電源ケーブルに金かけるんだったらワンランク上のスピーカーにした方が良いでしょうし。


【耳】

いろんなメーカーから多種多様なプラグインが売られてます。どれを買えばいいのか、どれがダンスミュージックに向いてるのかは、ほとんどのメーカーがデモを用意してるので自分で試してみるといいと思います。EQだけでもゴマンとあるわけですが、当然のようにメーカーごとにキャラクターが違います。EQに限らずコンプにもリバーブにもリミッターにもキャラがあります。そのキャラの違いがまだはっきりとわからないのであれば、自分でミックスダウンやマスタリングを行うのはちょっと早いかなと思うんです。音の判断が出来てないわけですから上手くいくはずがありません。mp3の320とwavの16bitを聞き分けることが完璧ではなくても8割くらいわかるようになってきてようやくミックスダウンに着手しても良いかなと思うんです。

ビギナーは、EDMや売れてる曲を聴くと「お?音がいいな」と思うと思うんです。しかし実際はどんなスピーカでも良く聞こえるように音圧を思いっきり上げてたり、高音がキツめだったりします。その手の音楽を聞いて耳を鍛えるのはちょっと無理があるので注意が必要です。


【リミッター】

雑誌でマスターにリミッターを挿してやるとやりやすいという記事をたまに見かけます。あながち間違ってませんが大きな間違いでもあります。

マスターにリミッターをかけると設定したレベルより大きくなることが当然ありません。オーバー気味に音を突っ込んでもマスターのリミッターで阻止してくれるわけです。そうなると音圧が上がった状態で作業をしてるわけですから気分もノリます。この状態の時にリミッターを外したらレベルメーターは赤を表示するも迫力が激減するなあと感じます。すなわち物足りなくなるわけです。

それで出来た曲のミックスダウンやマスタリングをエンジニアに任せる時にそのデータを渡すわけですが、リミッターでぱっつんぱっつんになった物を渡すわけです。ぱっつんぱっつんになった物をエンジニアはどういじればいいんでしょうか。

マスターにリミッターを挿してマスターのフェーダーを下げるという人もいます。リミッターで抑えられているであろうと思ったぶんをフェーダーで下げてるんだと思います。これもあんまり良くないです。リミッターを外してフェーダーを0にした時にバランスが崩れます。

マスターにリミッターを挿すということはバランスを自ら崩してると言っても過言ではありません。ミックスダウンやマスタリングにかなり支障をきたすのでやめた方がいいと思います。あらゆることに慣れたら挿しちゃっても構わないですけど。


対処法は簡単です。マスター以外のフェーダーを最初から下げれば済む話なんです。

キックの音が1番大きいのでキックを基準にしてる方が多いと思います。で、そのキックのレベルをプラスマイナスゼロに来るように調整してる人が多いと思います。

思い切ってキックの音がマイナス4くらいになるように調整しちゃいましょう。なぜなら、キックとスネアやクラップやハットの音が重なった時に、キックのレベルがプラスマイナスゼロだったら直ぐにマスターではレベルオーバーになっちゃうんで。


マスターの最後に挿すリミッターをご紹介します。「A.O.M. Invisible Limiter」です。いろんなリミッターを試してみてこれにたどり着きました。

wavesのL3は音変わっちゃうし、Slate Digital FG-Xは音が割れやすいし。

最後の最後に色つけがあると今までやったことが台無しになるんですけど、このリミッターは脚色が無く素直に音量を揃えてくれます。安いし見た目も良いし最高です。作者は日本人の方みたいですね。


【エフェクター】

みんなにオススメしまくってるのがUAD-2です。これがあればwavesとかほぼ使わなくなります。UADとwavesにNeveなど同じものをシュミレートしたものがあるんですけど、かかり方がエグいのがUADです。そのエグさがダンスミュージックに合ってると思います。エンジニア的なことに全く興味がなかった時に、Neveとかはビートルズ世代のおっさんが好む音で古臭い音なんだろう、古臭い音になるんだろう、ダンスには向いてないだろうとなぜかずっと決めつけてたんです。ところがどっこい、たまたまNeve 1073を試してみたら愕然としました。音が前に出てくるんです。え?基本EQなのになんで?え?って感じでびっくりしました。これに限らずUADのプラグインは本当に素晴らしい。


【ミックスダウン】

普段から耳栓をしてます。家にいる時と乗り物を運転してる時はしてないですけど。1年くらいずっと続けました。歳を取るにつれて目も味覚も聴力も衰えてきます。子供がパチンコ屋の前を通る時に耳を塞いでますよね。うるさいっつって。あれを取り戻したかったんです。聴力は戻らないと言われてますし子供みたいな域には達せなくても少しでも耳を良くしたいというか聴力を戻したい一心でこまめに耳栓をしてました。結果としてはほんの少しですが戻ったと思います。DJミキサーのヘッドホンのボリュームのツマミがいつも12時の方向だったんですけど今は10時の方向でも大きいくらいです。さすがにそこまでする必要は無いんでしょうけどやらないよりはましかなあと。スポンジタイプはつけるのが面倒なので手軽に着脱できるノーロールタイプをオススメします。(追記)耳のためにとBOSEのノイズキャンセリングのイヤホンを買いました。ノイズキャンセリングの効果は絶大です。ただホワイトノイズっぽいサーって音が聞こえます。このサー音はどうもマスキング用途みたいでうるさい所に行けば行くほど大きくなります。このサー音の音域がちょっとイラッとする音域なんですが直ぐなれると思います。低音はバッサリカットされてるのですが高音はまあまあ残ってます。この高音ももうちょっとカットしてくれたら良かったのになあと思うんですが人の声から上は安全上のために残してるようです。(更に追記)耳栓をしてる時よりも聴力が戻りました。今まで気になってなかった高音が気になったりしてます。テレビの音が大きいとか言われたら難聴気味なのでそういう方は使ってみたらいかがでしょうか。個人差があると思うので保証しませんが。

ミックスダウンの前に先ず耳抜きをしましょう。これだけで作業効率が10%ほど上がったと思います。試しに耳抜き前と耳抜き後を聴き比べてみてください。高音が全然違うと思います。

DJの方は要注意です。キャリアがあればあるほど残念ながら難聴に...。とある有名なDJは高音がかなりキツイです。それを勘違いして知ったかぶりの客が「今日はキテるよね!」とか「音が変わった!」とか言うんですけど高音がキツくなっただけでDJ本人はただの難聴です。モニターしづらくてミキサーのHiを上げてるにすぎません。ミキサーのチャンネルメーターもマスターのメーターも真っ赤っ赤です。難聴だと気付いてないDJがいっぱいいます。「まさか自分が難聴だなんて」くらいにしか思ってないと思います。先輩DJには言いづらいでしょうけどなるべく伝えてあげてください。ということでDJのキャリアがある方は高音が聞き取りにくいでそれを考慮してミキシングしていかなければなりません。

DJのキャリアがあってもミックスダウン、マスタリングは作曲よりもっと関係ありません。DJが作った曲が低音が無いとかザラですので、DJの人は「自分はDJだから何でも出来る」という過信を先ず捨てましょう。

コンプやEQに限らず同じ用途なのにいろんなメーカーからいっぱいエフェクターが出てます。メーカーによって効果やキャラクターが違います。DAWに付属してる物はお飾り程度だと考えていろんなメーカーの物を試してみてください。プラグインメーカーのほとんどがデモを用意してると思うので是非バンバン試していただきたいです。あのEQではきちんと狙ったポイントが出なかったけどこのEQだと痒いところに手が届くなあとか、操作性が良いなとかいろんな発見があると思います。

曲をDAWで作る時に最初にマスター以外の全フェーダーをマイナス3dbくらいに設定してます。DAWはクリッピングはしないように出来てますが、キックとベースの音を同時に鳴らしただけでもマスターの0dbを直ぐ超えてしまいます。これにシンセを足していくとクリッピングしなくてもマスターが真っ赤であまりいい状態ではありません。それならば最初に下げておくと楽です。私はCubaseをメインに使ってるんですが、よく使うプラグインとフェーダーがマスター以外マイナス3dbに設定されたテンプレートを作ってます。テンプレートを作っておくと毎回マイナスに設定する手間を省けます。CUBASEのテンプレートの作り方はマニュアルなりググって探して下さい。

ミックスダウンの作業についてはググってください。私より詳しい人が書いてると思います。ミックスダウンはマスタリングより全然重要です。ミックスダウンが9でマスタリングは1なくらい重要です。といいつつ自分のやり方を書きます。先ずキックから取り掛かります。ブーンといわせずブン!と鳴るのが好みなのでキックがサンプルだった場合は波形を縮ませてフェードアウトさせてリリースを短くするか、ゲートを使って短くしてます。そして例のUAD-2のアレをかませます。次にハイハットに取り掛かります。EQで低音を切ってハイの抜けを良くします。そして耳に痛い部分があればデュエッサーをかけて抑えます。次にブレイクビーツとかパーカスのサンプルをいじります。特にパーカスはサンプリングCDの物をよく使います。昔はホントクソみたいなサンプルしかありませんでしたが今は使えるアイテムばかりなのでサンプリングCDは今は抵抗なく使ってます。その次にスネアとクラップ辺りをいじってます。キック、ハイハット、パーカス、スネア、クラップのドラムパートだけを同時に鳴らしてバランスを調整してます。下記の【ミックスダウン時のドラムのまとめ方】はこの時に行ってます。その後にベースに取り掛かります。キックとベースの住み分けをさせるのが面倒なので曲を作ってる時になるべくキックが鳴ってるところにはベースを置かないようにしてます。ベースには問答無用のRBassを敷きます。そしてドラムパートとベースを同時に鳴らして低音のバランスを取っていきます。それからリードやパッドに取り掛かります。リードにはWAVESのOneKnob Brighterを使いリードだけ抜けを良くして目立たせます。このOneKnob Brighterはトラック全体にかけて簡単に抜けを良くすることも出来ます。パッドはステレオイメージャーを使って外に逃してます。

Ableton Liveは私も使ってますがこれでミックスダウンやマスタリングをするのは避けた方がいいんじゃないかなと思ってます。書き出した時の音の変化が他のDAWより悪いです。Liveの低音の撚れは他のDAWより悪いですし。音の良し悪しにこだわらないならAbleton Liveでも構いませんが。便利ですし。好きですよ、Live。

マスタリングと同じで客観性がかなり必要とされます。でも自分でやると客観視してるつもりでも残念ながら客観視出来てないんです。キーボードが弾ける人は鍵盤の音が大きくなったり、ギターが弾ける人はギターの音が大きくなりがちです。自分では小さくしてるつもりでも間違いなく大きくなってます。あの音を聞かせたい、この音も聞かせたいになっちゃって全てのボリュームがでかくなるだけで音が団子になる場合もあります。でもどうしても予算の関係で1人でやらざるを得ない状況になると思うんです。その時はミックスした後に曲を寝かせましょう。2日は寝かせましょう。その2日間は絶対聞かないでください。曲のことも考えないでください。で2日経ったら気付いたことがあっても止めないで通しで聞いてください。その際に気付いたことはメモしましょう。この最初が肝心なんです。2回目に聞く時には自分に都合が良いように脳が勝手に補正していっちゃうような気がします。そうなると2日前と同じことを繰り返していきますのでまたその時はまた寝かせましょう。それと遠慮なしにズバズバいう人に聞いてもらうのも手です。なるべく先輩がいいですね(後輩だと気を使ってくれて思ってても何も言ってくれないので)。その人がノートブックのスピーカーのような解像度が低いスピーカーで聞いてもエンジニア的な耳がなくても大丈夫です。「手を叩いてるような音がデカイ」とかアドバイスをくれると思います。自分がそう思ってなくてもアドバイスをくれた人の方が正解なんです。ありがたい意見なんです。時間がない場合は違う環境で聞いてみましょう。スピーカーメインの人はヘッドホンで聞いたり、ノートブック型のPCのクソスピーカーで聞いたり、iPodなんかに入れて散歩しながら聞いてみたり。環境を変えるだけで気付かなかった事に気付けることが意外と多いのでオススメです。

身近にミックスダウンを頼める人がいたら頼んでみるのも手ですが、自分がクラブトラックやってるのに歌謡曲のエンジニアに頼むのは大きな間違いです。歌謡曲とクラブトラックでは重要視する所が大きく異なり処理の仕方も違います。例えばイラレやフォトショが得意な人にイベントのフライヤーのデザインをお願いしたとします。で、出来上がったら何か違うって経験をしたことあると思うんですよ。あんな感じの仕上がりになります。誤解を招きたくないので書きますが歌謡曲専門のエンジニアがダメということではないです。

勉強のためにエンジニアにお金出してやってもらうのが1番の近道だと思います。音色1個1個を自分のと照らしあわせていくとわからないなりに音の変化に気づくと思います。出来ない人が出来ないなりに頑張っても元々要領すらわからないわけですからずっと迷路に迷ったままなので。一応、私もエンジニアの端くれですのでご依頼お待ち申し上げます。

勢いが大切です。そして妥協も大切です。ああだこうだやってく内に勢いが失われてしまったら元も子もないと思います。勢いも大事ですが同時に妥協も本当に大事です。締め切りがあればいいんですけどない場合はああでもないこうでもないとずっとやってます。やってもやっても埒があかない。たぶんその時はそれが限界なんでしょう。諦めて次に移った方が気持ちがリフレッシュ出来ますし。その時に一生懸命やって「最高の出来だ!」と思ってても数カ月後に(なんでこんなミックスにしちゃったんだろう...)と思ってしまうのが常なのでやっぱり妥協も大切です。

私がこうやって書いてるものを鵜呑みにしてやってみたら「ん?」ってなるだけかもしれません。具体的に50Hzとか書いてますが音やジャンルによっては40Hz辺りかもしれません。雑誌に書いてあったりこういう記事を読んで聞きかじってその通りにする人がいますけど、あんまりあてにしない方がいいですよ。よく雑誌に200kHz辺りがモタリなので削りましょうと書いてあるんですけどああいうのはダンスミュージックにはあんまり関係なくもないですが無視してもいいんじゃないかなあと。


【ミックスダウン時のドラムのまとめ方】

先ずステムミックスを行います。ステムミックスとは同系の音をバス(CUBASEでいうところのグループ)にまとめる事です。例えばバス1にドラム系、バス4にシンセ系、バス5にボーカル、とグループ化します。バスにまとめることによっていろいろと便利になります。効果はググってください。書くのが面倒なので。

私の場合、キックもスネアもハイハットもパーカスやサンプリングしたブレイクビーツも全てEQとコンプを挿して加工します。そしてキック以外のスネア、ハイハット、パーカス、ブレイクビーツをバスにまとめます。で、まとめたものをさらにEQとコンプで加工します。これをやるのとやらないのとでは雲泥の差が出ます。バスでまとめてコンプ加工するとまとまりも出るし迫力が全然違います。なぜここでキックを入れなかったかというと、キックは1番音が大きいのでこのバスに入れてしまうと、バスでまとめてコンプで加工する時にスネアやハイハットの音がキックの音量に押し流されてキックが鳴る時だけ他の音が小さくなってしまうからです(もしかしたら私のやり方が下手くそなのかもしれませんが)。これをバス1とします。その後、もうひとつバスを作ってバス1とキックをまとめます。これをバス2とします。バス2にはリミッターだけ挿します。別にバス2は必要ないと言えば無いのですがまとまりが出ることは確かです。

同じような音が埋もれてしまう場合の対処法をご紹介します。例えばスネアとハンドクラップの置いてある位置が同じだとします。同じような特性なので重ねるとどちらかが埋もれてしまう場合があります。どちらかの音をほんの少しずらしてみるだけで(CUBASEの場合はトラックディレイで簡単にずらせます)どちらの音も聞こえやすくなります。スネアを真ん中、クラップはパンで振ってずらすだけでも効果があります。

ハイハットの高音が痛いと感じた時、DeEsserを使います。本来の使い方はボーカルのサ行を上手く処理するエフェクターなのですがこれをハイハットに使わない手はありません。EQより高音の良さを損なわずに痛いところだけ抑えてくれます。是非活用しましょう。

ドラムが何かまとまらない時は「ノリ」の問題もあると思います。ブレイクビーツが横ノリなのに縦ノリのパーカスを持ってきてたしまったとか、シンセ類はスクウェアなベタノリなのにハイハットがシャッフルしまくってたりとかアマチュアの人は陥りやすいです。1番多いのはドラムが横ノリなのにベースが縦ノリのパターンです。本人は全然わかってません。むしろ「最高!」くらい思ってます。かつての自分がそうでした。周りに指摘してくれる人がいない場合は数年後にやっと気づくと思います。

パーカスの各音を曲のキーに合わせると綺麗にまとまります。全体的にスッキリします。ただキーを合わせすぎるとスッキリしすぎて若干気持ち悪くなってしまいます。キーの合わせ方ですが、自分の耳を信じてピッチをいじって合わせていく方法。それに自信がない人はmelodyneとかを使ってキーを合わせる方法があります。前者の方法だとピッチを低音にすると音が長くなりピッチを高くすると音が短くなり最初の雰囲気や印象と違ってきます。後者だと音が長くなったり短くなったりしませんが多少音が劣化します。

ワンショットのボイス、例えば「Yeahh!」とか。聞くと別に何とも思わないんですがFabFilter Pro-Q 2を挿して目で確認すると意外と低音が混ざってたりします。20Hzという超低音まで。ボイスはその声さえ聞こえればいいわけですから低音は必要ないですよね。なので低音はカットします。他のパートも低音部分をカットしていくとキックとベースが見えやすくなります。ただ闇雲にカットしないように注意しましょう。例えば低音も含んだエレピの低音をカットしたら雰囲気が変わりすぎたなあとかなっちゃいますのでほどほどに。DJ KarizmaやMoodymannとか外人勢はボイスに低音が入ってようがカットしてませんけどね。音数が少ないからなせる業と言いますか、ただ単に全然気にしてないのかよくわかんないですけど。ヒップホップだとハイハットに超低音が入っててもカットするどころか強調してたりしますよね。こちらも音数が少ないので1個1個に存在感があると思います。なのでケースバイケースで。

例のシャブ中エンジニアは座らず立って踊りながらミックスしてたようです。ダンスミュージックならこの方法が良いかもしれませんね。金の持ち逃げとシャブは良くありませんが。

マスターをモノラルにして聞いてみてください。パンで振ってる時よりも音量のバランスを取るのが容易かったりするかもしれません。目立たせたい音がきちんと目立ってるかモノにして確認した方がわかりやすいかも。


【マスタリング】

マスタリングで何でも出来ると思ってる人がゴマンといます。もうびっくりするくらいを通り越してびっくりしません。例えばマスタリングで「ボーカルを前に持ってきてください。ハイハットは抑え気味でキックに迫力を」と普通に言われます。これくらいはやろうと思えば出来ますがそれだけわかってるのならなぜミックスダウンで訂正しなかったのかな?とこっちは思ってしまいます。たぶんそれがわかってても自分で上手くミックスダウン出来ず、マスタリングでどうにかなると思ってるんだと思います。出来なくもないんですがミックスダウンをやり直したほうが速いし綺麗に収まります。なので私がマスタリングを依頼された時、先ずミックスダウンのダメ出しをやらせていただいてます。

マスタリングで送られてくるデータは2ミックスです。その中に全ての音が入ってるわけです。その2ミックスからボーカルやキックやベースを個体で抽出して処理出来るとか思ってらっしゃるんじゃないかなあと。マスタリングについて全然わかってなかった時そう思ってました。マスタリングで低音に迫力が無いキックをマスタリングの処理でブンブン鳴らせてくれるものだと思ってました。実際は無理があります。キックをブンブン鳴らしたくてもキックに元々低音の成分がなければかなり無理がありますし、同帯域のベースも持ち上がってしまうわけですからブンブンどころかベースがボヨンボヨンになるだけの代物になってしまうかもしれません。マスタリングは魔法ではありません。ミックスダウンが料理の「材料と調理」とするならばマスタリングは最後のほんのひとつまみの「塩と胡椒」と思っていただけるとマスタリングエンジニアの立場の人はだいぶ楽かなあと思います。ほんのひとつまみの「塩と胡椒」だから簡単なんだろうなと思ったら大間違いですけど。

ミックスダウンのデータなのに既に自分でマスタリングしたようなデータを送ってくる人もいます。びっくりするくらいいます。(あ、またか)と思ってしまうほどです。音を聞く前にDAWに置いた波形を見るだけでわかります。気持ちはわかります。このようにしてくれとかの意気込みが含まれてるのもわかります。でもリミッターやマキシマイザーがかましてあるパッツンパッツンのデータをどうしろと。そういうのはこっちの仕事です。潰れてないものを潰す事は簡単ですが潰れたものを元に戻すことは不可能なので本当にこれはやめていただきたいです。

ミックスダウンをしたデータはその曲のピークがマイナス2dbくらいだとありがたいです。神経質に±0にする必要もありません。エンジニアによってはマイナス6を指定する方もいらっしゃいます。要は0dbをオーバーしなければいいだけなのです。

ミックスダウンのデータの頭はきっかり0秒から始めなくても大丈夫です。カツカツより多少でも余裕があった方がいいです。お尻の方ですが尻切れトンボで終わったものを送ってくる人がこれまた結構います。リバーブ等の余韻がパツンと終わっちゃったりしてるやつです。慌てて書き出して最後の最後までチェックしてないのか、リバーブの余韻をモニタースピーカーだけでチェックした場合もあるかもしれません。余韻が聞き取りやすいヘッドホンで必ずチェックしていただけたらなと。

マスタリングに非常に期待する方がいらっしゃいますが先にも書いたようにミックスダウンが9でマスタリング1の割合だと思うんです。なのでミックスダウンがクソだと手の施しようが...。ミックスダウンがクソなのにああだこうだ言われても困ります。ミックスダウンがクソだった場合は試行錯誤して1日潰れちゃう場合があります。

ミックスダウンが良かった場合はマスタリングの時間は30分かかりません。EQでちょいちょと整えてちょっと圧かけて終了です。

Ozone6という便利な物があります。アマチュアの方はもうこれ買っちゃいましょう、使っちゃいましょう。プリセットもよく出来てますんでマスタリングの事はよくわかんないけど手っ取り早くマスタリングしたい人はこれ使っておけばいいんじゃないかなあと思います。これのマキシマイザーのThresholdを下げればそれっぽくなります。あー、これこれってなりますよ。(上記のサンプル音⑧参照。⑦と比較してみてください)

ミックスダウンを書き出す時、高ビットレートの方が望ましいと思います。最終的には44.1khz/16bitにするので、エンジニアによっては音の変化が少なくて済む44.1khz/24bitでくれと言う人もいるでしょうし、96khz/32bitの高ビットレートを好む人もいます。私は44.1khz/32bitでくださいとお願いしてます。さすがに44.1khz/16bitのデータを処理するのはきついですね。やってみるとわかりますのでやってみてください。あと32bitまたは24bitから16bitに落とした時の音の劣化の仕方も勉強してみてください。

昔のハウスの雰囲気を出したかったらDRAWMER LX-20というコンプを使うと良いみたいです。あのハウスの雰囲気が欲しくて調べた結果、このコンプを使ってたようです。1度入手したんですが、その頃はまだコンプどころかエフェクターは全てセンド&リターンで使うもんだと思ってたのでその効果がわからず手放してしまいました...。

内部完結で32bitから16bitにすると高音の抜けがディザーと呼ばれるものを使ってもちょっと悪くなったりします。ちょっと悪くなるのを見越して処理しても上手くいかなかったり。なので内部で16bitに落とさずTEACのDA-3000に落としてます。DA-3000はSDカードとコンパクトフラッシュの2つのメディアが使えるんですが迷わずコンパクトフラッシュを使ってください。コンパクトフラッシュ高いですけど。SDだと音が良くありません。メディアで音が変わるのではなく、DA-3000のSD部分があまり良くない作りになってるんではないかと思われます。とにかくDA-3000を使うことによって内部完結の時よりも音の変化を少ないままに録音出来ます。


【リファレンスCD】

別にCDじゃなくてデータでも良いんですけどこういう雰囲気にしたい、こういう仕上がりにしたいと近づけるべく音のお手本となる曲を用意すると良いかもしれません。ミックスダウンやマスタリングを人にお願いする時に「こんな風に」と渡すのもアリです。その場合注意点があるんですが、美容師に「こんな風にお願いします」つって井上遥の切り抜きを持ってってもその人の顔と雰囲気が井上遥にかなり程遠い場合、美容師じゃなくても「はあああああ???」ってなるじゃないですか。なのでハウスなのにヒップホップのリファレンスを渡すのはよした方が良いし、似ても似つかない芸能人の切り抜きを美容室に持っていくのもよした方が良いです。

ひと昔前はリファレンスディスクといえばドナルドフェイゲンのアルバムでしたがダンスミュージックには参考にはならないのではないかなと。サウンド&レコーディングマガジン10月号にリファレンスディスクガイドなる特集が組んでありましたのでそちらの方が参考になるのではないでしょうか。


【ミックスダウン、マスタリングの参考書】

ちょっとクラブ寄りなハウツー本みたいなのがあるんですけど全然的を得てないです。というか全然クラブに関わってない人が書いてるのはどうかと思います。下記の本はクラブ寄りではありませんが参考になります。

エンジニア直伝!エフェクト・テクニック基礎講座

エンジニア直伝! DAWミックス&マスタリング・テクニック

ダンスミュージック向けではないので参考にしづらいところもありますがヒントがいっぱい書いてあります。ただ、◯db上げるとかは鵜呑みにしないで自分の耳で判断しましょう。どちらかの本に金を持ち逃げしたシャブ中がちょろっと載ってます。

マスタリング・エンジニアが教える 音楽の聴き方と作り方  小泉 由香

凄く素敵な本です。読めばわかります。



【フリーのプラグインは使わない】

フリーのプラグインはなるべく使わないでいただきたいです。昔よりは良くなってきましたけど、やはり市販のプラグインとでは差があります。フリーで音を良くしようと思っても限界がありますし貧乏臭い仕上がりになるだけです。プロがフリーオンリーで作ったらそれなりに素敵になるんでしょうけど要領を得ないアマチュアがどういじっても良くなるものでもないし遠回りになると思います。プロがわざと狙ってフリーを使ってるのを見て使う人とかいると思うんですけど、プロとアマはそもそも同じ土俵ではありませんので履き違えないでいただきたいなと。

Omnisphere 2 をメインに使ってます。単純に音が良いから使ってます。元々サンプリングCDメーカーだったと思うんですけどその頃から他のメーカーより群を抜いて音が良かったんです。この Omnisphere 2、8チャンネル使えるんですけど全チャンネル使っても綺麗に分離してくれるんです。普通同じメーカーの音を8チャンネルも重ねると似たような音質なので住み分けがちょっと難しいんですけどOmnisphere 2は綺麗に収まってくれます。

エフェクト類は UAD-2 。これ買ってからだいぶ楽になりました。UAD-1の頃から使ってたんですけど、この頃はそんなに大したことなかったんです。大したことなかったのであまり使わないどころか敬遠してたんですがたまたまUADの新しいプラグインのデモを試してみたらこれがもう素晴らしく、早くデモを試しておけばよかったと後悔したくらいです。そのプラグインはUAD-1では激重だったのでUAD-2を即買いしました。そのきっかけとなったプラグインはNeve® 1073 Preamp & EQです。ほんとUAD-2のハード機材をシュミレーションしたプラグインは良く出来てますよ!実機知らんけど。

まあまあ高いUAD(UAD-2 QUAD COREとか)を買ってUADのサイトで登録する時に「お前にチャンスを与えよう。欲しいプラグイン2個で300ドル、3個で500ドル、6個だったら800ドルで売ってもいいよ(数と値段は間違ってるかも。でもだいたいこのくらいだったような)。でもこのブラウザ閉じちゃうとこのチャンスなくなるから。1回きりのチャンスなんだけどどうする?」みたいなこと言われるんですよ。なので登録する前にお金を作っておいた方がいいかもしれません。普通に10個くらい直ぐ買っちゃいますんで頑張って800ドル用意した方がいいかもしれません。


【DJミックスのマスタリング】

最初から横道にそれますけど、ヒップホップな人はカセットデッキに一発録音したらどうでしょうか。当時のオールドスクールな雰囲気がまんま再現されるじゃないですか。しかもカセットデッキ特有のテープコンプがあるんでマスタリング必要無しですよ。一発録音に自信がない人はDAWに録音した物をカセットデッキに録音し直す方法でもいいじゃないですか。そのカセットデッキに録音した物をまたDAWで吸い上げてサンクラにアップするとか手間がかかってるけどカッコ良くないですか。メタルやクロームテープは使わずあえてノーマルテープの方が良さ気ですよね。録音レベルを自動調整するタイプのカセットデッキの方が当時の雰囲気のまんまでしょうね。ドラム無しのブレイクがだんだん勝手に音が大きくなってブレイク明けにドラムが入ると急に音が小さくなるアレ。雰囲気をドッチラケにするアレです。あえてこれいっちゃいましょう。それが嫌だったら録音レベルを自分で調整するタイプ。こちらもちょっとレベルオーバー気味に入れた方がいい雰囲気が出ると思います。ノイズリダクション機能が付いてたらこれをオンにして録音してみましょう。そして再生の時はこれをオフにします。そうすると高音が綺羅びやかになるんですよ。カセットデッキにテープの種類を切り替えるスイッチが付いてたらクロームに設定しクロームテープに録音、そして再生時にノーマルに設定するとこちらも高音が綺羅びやかになります。お試しあれ。(追記 先日発売されたサンレコ10月号にこれと似たような記事が載ってましたね。びっくりしました)

ハウスやテクノ等のDJミックスのマスタリングはどちらかというと簡単です。慣れてるのもあるんですけど生音ばかりのジャンルよりは簡単です。ちょっと話しがそれますが、ダンスミュージックのミックスなのに最初の曲がノンビートで始まるミックスが嫌いです。自分の世界観のつもりなんでしょうけどダンスミュージックなんだから最初からガンガンに攻めて来いよと思うんです。4つ打ちなのに波の音とかドローンから入るミックスってなんなんだよと。DJミックス物に限らずクラブでもたまにこういうノンビートから始める人を見かけるんですけどいつもこいつもドッチラケになってます。せっかく前のDJが良い空間にしてくれてたのに、つまらない己の世界観の押し付けでそれまで良い感じに盛り上がってたフロアから客が引いていきます。有名でもないのならノンビートからDJを始めるのはやめてもらえたらなと。

数年前にDJミックスをサンクラにアップしました。選曲はともかく音が良いと評判になり数日で数千もの視聴数になりプロアマ問わずいろんな方にお褒めいただきました。私はそんな中(むふふふ)とひとりでほくそ笑んでました。なぜ音が良いと褒められたのかを1年ほど経ってから種明かししました。全曲wavかaiffだと皆さん思ってたみたいですが全部320kbpsのmp3でした。私が音にうるさい人という先入観に皆さん騙されたようです。音を良く聞かせるテクニックとして妙にステレオ感を出しました。FM放送って妙に広がりがあって良く聞こえるじゃないですか。それをいただきました。人はなぜか広がってると音が良いと思ってしまうようです。あと35Hz以下の低音をばっさりカットしました。聴感上聞こえない帯域をカットすることにより音圧を無理なく稼ぐ事が出来ます。ほとんどの人が低音が見えにくいパソコンやスマホで聞くと思ってたのでそれに合わせて低音をカットした意味合いもあります。同時にパソコンやスマホではない機器で聞く場合も考慮しました。昔からオーディオ機器は低音を盛ってるのでこちらが低音を強調しないでもオーディオ機器が勝手に補ってくれるのでやはり低音はカットしても問題はないと思いカットした次第です。

サンクラやMixcloudにDLさせないで置くだけだったら少し割れても良いくらいマキシマイザーなんかでいつもよりは突っ込んでみるのもアリだと思います。少し割れてるくらいの方が聞き映えすると思いますし、他の人より音が大きく聞こえるので聞いてる人は「迫力がある」と勘違いしてくれます。とはいえ加減というのがありますのでほどほどに。

ソウル等の古いレコードのDJミックスは大変です。曲ごとにバラつきがあります。極端に音圧が無かったりコンプがかかりすぎてたりパンが寄っちゃってたりとにかく大変です。先ず1曲ずつ切っていきます。そして1曲ずつにEQとコンプまたはマキシマイザーを挿しました。最初にパンの調整をし、次にEQで調整し同時に音圧が無さ過ぎる曲の音圧をマキシマイザーで上げRMS値を前後の曲に近づける。次にマスターに上からEQ、ステレオイメージャー、コンプ、EQ、マキシマイザー、リミッターを挿しました。この挿し方は人それぞれですし音によって変わるので真似しても良い結果が出るわけではないと思います。マキシマイザーの次にリミッター?と思う人もいると思いますが、コンプとマキシマイザーでそんなに圧をかけてないのでこのやり方が有効だったりします。マキシマイザーの3段がけとかでも良いと思うんですよ。音には正解はないので結果が良ければやり方はどうだっていいんじゃないかなあと。

必ず最後にかけるリミッターは決まっていて A.O.MのInvisible Limiter です。他のメーカーよりかなり歪みにくく素直な音です。WAVESのLシリーズって意外と音が変わっちゃうと思うんですよ。それがよかったりする時もあるんですけど最後の最後に音が変わられても困っちゃうんでこれ使ってます。これの前までFG-X使ってたんですけど直ぐ歪みます...。


【レコードからのリッピング】

リッピングする前にデータで売ってるか確認してます。これが1番無難です。リッピングする手間が省けます。ですが古い曲の場合、マスターがレコードしか残ってなかったのかレコードのプチプチ音まで入ってるものがあります。TRAXレーベルとかがそうなんですけど、このリッピングがこれまた雑なんでその場合は自分でリッピングした方がマシかも知れません。

上にも書きましたがリッピングする時にはなるべく好条件でリッピングしましょう。

ついでに書きますが、レコードからリッピングしてない古いデータで音圧やボリュームが異様に低かったりした場合にリマスタリングしたくなっちゃいますよね。で、自分もそういうデータはリマスタリングしてたんですけど、某有名エンジニアの方から「んなことやっても時間の無駄だよ。ノーマライズでじゅうぶんだよ」と言われました。と言われてもやはりデータの音に納得出来なかったんでくじけずリマスタリングやってたんですが、ある日(あ、やっぱり時間の無駄だわ)と気付きました。単純な理由です。リマスタリングに時間を割いたわりにはリマスタリングした曲の使用頻度が少ないとかそんな理由です。なのでノーマライズだけでいいんじゃないかなと。

そのエンジニアの方から「レコードのプチプチどうしてる?プラグイン使うと音変わっちゃうんだよね」と聞かれました。プチプチを取り除くプラグインはいっぱいありますがどうしても撚れたりモコモコしちゃうんです。で、リッピングしたデータを波形で見るとわかるんですが、どの音よりもプチが大きかったりします。そのせいでレベルを稼げなくなるので、単純にリミッターでプチプチを叩く方法か、プチプチの所だけカットする方法があります。プラグインを使うよりは音が変わらないと思います。プチプチが多い場合はリミッター、少ない場合はカットする方法で使い分けています。カットする方法ですが、取り込んだ波形を見るとプチが飛び抜けてるので聞かなくてもわかると思います。そこを拡大してプチの波形をカットします。カットしたらその左に残ってる波形を超微量にフェードアウト、右の波形は超微量にフェードインさせます。これを怠るとレコードとは違うプチ音が発生してしまいます。フェードアウトフェードインをし過ぎるとこれはこれで違和感が出てしまいます。音を波形で見るとわかるんですが、プラスマイナスゼロの位置だと無音になります。なのでフェードアウトフェードインをプラスマイナスゼロにしてあげればいいだけなのでそんなに倒さなくてもいいと思います。プチは詳しい秒数はわかりませんが0.001秒とかなんでカットしてフェードアウトフェードインしてあげれば聴感上わかりません。もしカットした幅が大きく聴感上違和感があるならば左に残った波形に右の波形を寄せてあげれば大丈夫だと思います。その場合クロスフェードという方法があったりするんですが説明するのが面倒なのでマニュアルでも見てください。寄せたことで多少なりともタイミングが変わりますがこれも0.00何秒みたいな世界なので気にしなくてもいいと思います。それでも気になる人はただ単に神経質過ぎるかDJが下手なだけだと思います。


【リマスタリング】

読んで字のごとく再マスタリングの事です。ここ数年ブームです。リマスター盤ってそんなに制作費掛からないじゃないですか。で、ファンは同内容なのにリマスター盤買っちゃうじゃないですか。利益を生みやすいですよ、リマスター盤。

音には流行り廃りがあるので当時流行ってた音でも今聞くとダサくなってるのでミュージシャン本人もリマスターしたくなる事もあると思います。私は1年前にやった物とか全部マスタリングし直したいくらいです。


【商業的な曲のRMS値について】

普段、売れてる曲は興味が無いので買いませんが音の勉強のために買う時もあります。売れてるCDは有名エンジニアが関わっててるからです。

ビヨンセを買ったことがあります。Macbook Proのクソスピーカーで聞いても「おお!」と言うくらい迫力があり音が良く聞こえました。さすがだなあと思いました。それから数日後、その頃に凝り始めてたRMS値(RMS値についてはググってください)が気になりDAWに録り込んで波形を見たら「え???」っていうくらい音が潰れてました。ヘッドホンでじっくり聞くと音が割れてました。えええ、メジャーなのに音が割れてて良いのかよと素直に思いました。RMSは-5でした。実際、クラブでRMS-5の曲はツライです。疲れます。ダンスミュージックは-8くらいじゃないでしょうか。BeatportでRMS-10くらいだと他の曲より聞き劣りしてしまいます。私的にはRMS-10くらいが適切だと思うんですけど、販売するからには多少なりとも売らなきゃいけないので-8を目指して調整してます。

クライアントに「もっと圧を」と言われたら仕方なくとかではなくお客様は神様ですから-5でも-4でもクライアントに納得していただけるように調整してます。

マスターで音量が±0になるようにリミッターなんかで調整してるからいいんじゃないの?ってずっと思ってたんです。音圧もそれなりに出したつもりだし、DAW上では綺麗な波形にしたつもりなのになぜBeatportの波形が小さいのか、なぜ他の曲より聞き劣りするのかずっと悩んでたんです。で、たまたまRMS値というのを知りました。その言葉を知ったのは良いけどそのRMS値の稼ぎ方がわからない...。ググってみたり自分なりにいろいろと試して稼ぎ方がわかりました。ググったらわかるので知りたい方はググってください。

CUBASEの場合、ウインドレイアウトの設定>コントロールルーム/メーターにチェックを入れる>ミキサーコンソールの右にレイアウトされるのでメーターをクリックするとRMSメーターが表示されます


【MS処理】

MS処理についてはググッてください。EQをMS処理することはあってもコンプはMS処理してません。商業的な曲はしますけどクラブで使ってもらうような曲には必要ないんじゃないかなあ、コンプのMS処理。持ち上げてもうるさいだけだと思うんです。立体感なくなるし。

EQは Brainworx bx_digital V2 のUAD版を使ってます。ハイをもうちょっと欲しい時にサイドだけ上げるとかそういう使い方です。


【DAW】

先ずどれを買えば良いのか迷うと思います。親しい人がDTMをやってるならば同じ物にした方がいろいろと教えてもらったりと何かと楽かもしれません。その時に同じオーディオインターフェイス、同じモニター環境にすると尚良いかもしれません。最初、オーディオインターフェイスから音を出すのにひと苦労すると思うんですよね...。やり始めの頃、音を出すだけで数日かかりました...。

Cubaseを使ってます。VST32の頃から使ってます。見栄を張ってNuendoに移行したこともあるんですがNuendoはアップデート代が高いし基本Cubaseと変わらないのでCubaseに戻りました。テクノ系の人はこれが多いかも。ずっとこれを使ってるので良いのか悪いのか判断できませんが不満はありません。これを基準に他のDAWの音質等についてあまり役に立たなそうなことをちょこと書きます。

Pro Tools 昔プロがこぞって使ってました。今もそうなのかな?インターフェースを買わなきゃいけなかったり割高感もあるので私は触ったことすらありません。最近フリーが出たみたいです。

Logic 私の周りではロック系の人が使ってます。確かに中音が前にくる感じなので向いてるのかもしれません。Logic4くらいまで低音が雑で中音が盛られてる感じであまり馴染めなかったため使ってません。Mac持ってますけど必要ないかなあ。

Reason 6くらいまで使ってました。縦型スクロールだったので使いづらくて使うのやめました。(今は縦型スクロールではないかもしれません) 6までの感想ですが中音もっこりでした。

FL Studio なんか変なキャラが気持ち悪くて使う気にもなりませんでした。オタク&EDM御用達のイメージが。

Ableton Live 1から使ってます。バージョンが上がるたびに音が良くなってます。1の時はまだ音に関して詳しくなかったですがそれでも音悪いなあと思ったくらい音悪かったです。1から使ってるわりにはあまりどころか全然使いこなせてないけど。

Digital Performer まだあるんですね。

入手しやすいDAWの中で1番音が良いと思ったのはPreSonus Studio One3です。私もこれを使っていこうかなと思ってデモを試したんですがCubaseのショートカットキーが体に染み込んでいるので...。音にこだわっていきたい人はこれを最初から使うと良いかもしれません。


【機材】

パソコンですがMacかWindowsか。やり始めの頃はMacだったのですがCPUとかパーツが変えられる自作のWindowsに切り替えました。ソフトはバージョンアップするたびに重くなります。そのたびにパーツを変えなくても全然良いんですけど2年も経つとマシンがソフトに追いつかなくなってきます。Macだと本体ごと買い換えなきゃいけなくてお金がかなり飛んでいきますが、自作PCですとCPU、マザボ、メモリを変えるだけで速くなります。お金が飛んで行くのを最小限に抑えることが出来ます。自作というとハードルが高いイメージがありますがガンダムのプラモデルを作るより簡単です。パソコンの自作については他のサイトを参考にしてください。

MIDIキーボードは買っちゃいましょう。鍵盤を弾けなくても61鍵あると楽です。鍵盤弾きじゃなければミニ鍵盤でもいいんじゃないでしょうか。机のスペースをあまり取らなくて済みますし。

テクノやハウスの初期の必須アイテム JUNO106ですが兄貴分のJUNO 6と比べるともや~っとしてて抜けが悪いです。106は音数が多いトラックだと埋もれてしまうと思います。6の方が全然良い音なんですがMIDIが無い...。106は「音が太い」とか言う人もいますが全然そんな事はないと思います。アナログシンセサイザーの入門機としては適してると思います。ほんと最小限のパラメーターしかありませんが、それが返って初心者には向いてると思います。106は現行機ではないので入手するのはオークションや中古屋でしか入手出来ないと思いますが注意が必要です。この106は古いのでなんちゃらとかいうチップが劣化して不安定な動作のものばかりです。ポルタメントが効かなかったりとあるキーだけ不安定だったり鳴らなかったりとかなり致命的な症状があります。過去3回買い直したりしましたが全て返品しました。ハードオフで試聴させてもらったやつも「異常なし」と書かれてましたが異常だらけでした。なので買う時は見た目よりも詳細を見て「チップ交換済み」とか書いてある物を選びましょう(少々高いですけど)。追記:Rolandが106を模した「JU-06」を発売するみたいです。試聴して良かったら買ってみます。

303、909、808等いろんなコピー物がありますが、当たり前ですが本物には敵いません。聞けばわかります。特に303。もう全然違います。303のクローンのプラグイン各種、ハードではMAM MB 33 IIを2台、FutureRetro Revolution等を使ってましたが本物の足元にも及ばないと思います。ネチネチ感がもう全然違います。本物が欲しいですけど20万以上するのでもう手が届きません...。909の前期を知人が持ってました。後期とは違うらしいんですが比べたことがないのでよくわかんないです。303と比べたら909と808はそんなに欲しい物ではないので個人的にはTR-8でじゅうぶんです。

「909の実機の揺れが良い」と先輩たちがよく言ってました。何が良いのかさっぱり当時はわかりませんでしたし、今となってもどうでもいいです。でも良かったらしいです。知人から聞いた話だと4つ打ちのキックの1拍目と3拍目はジャストで2拍4拍が若干ズレてるそうです。うろ覚えですので正しくないかもしれません。もし興味がある人はDJインターナショナルやTRAX等の古いのレコードを引っ張りだしてDAWに録音して検証してみてください。あのノリを再現出来るかもしれません。


【デモ募集】

私がお世話になってるwaveformmusiclabさんがデモを募集しております。ジャンルは不問です。ジャンルにこだわらず良ければ出すというスタンスのレーベルです。お気軽に直接コンタクトしてみてください。


偉そうなことを書き綴ってますけど言ってるほど自分も上手く出来てません。こういう感じで言うのは簡単なんですよ。でもいざやってみると難しい...。難しすぎる...。毎日勉強です...。

さんざんここまで書いといてなんなんですが、音の良さを追求したところでたかがダンスミュージック(されどダンスミュージックですけど)じゃないですか。アマチュアに毛が生え始めると電源とかUSBとか音が良くなりますよ的なのに飛びつくんですけどそこまでしなくてもいいんじゃないかなあと。そんなもんに金かけても曲は良くならないですよ。それだったらインスピレーションを掻き立ててくれるプラグインにお金かけた方が全然マシと思うんですよ、人の勝手ですけど。

ダンスミュージックなのでそこまで音を良くする必要はあるのかなあと。音を良くするために力を注ぐより曲に力を注いだ方がいいんじゃないかと。ハウスのレーベル「TRAX Records」なんかクソみたいな音じゃないですか。でもみんなTRAX Recordsのサウンドに惹かれるわけじゃないですか。Mr. Fingers「Can U Feel It」なんかめっちゃ音悪いけど訴えかけてくるじゃないですか。