キックの重ね方

キックを重ねることにルールはありませんが、プロが「キックを2つ重ねた」「3つ重ねた」というのを鵜呑みにして重ねれば良い、重ねれば何とかなると思ってる人が結構います。

が、そんなに甘くはありません。位相の問題があり、打ち消しあってスカスカになったり。(位相についてはググってください)

自宅で鳴らして聴感上「ドン!」とか「ズン!」と鳴ってても、クラブで鳴らしたらスッカスカだったり。クラブでズボンの裾を揺らすかのような低音は小さい安物のスピーカーではわかりません。そんな方には比較的安価なYAMAHA HS8をお勧めします。



もっともポピュラーなキックの重ね方だと思うんですけど、知らない方もいると思うので紹介します。

自分が使いたいキャラクターとなるキックと、下地にする808のキックを用意します。別に下地を808にしなくても良いんですが、重要な低音をたっぷり含んでるのは909でも606でもなく808です。自分が使いたいキックの存在感をキープしつつ、低音は808に任せる方法です。

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アナライザーがあるとわかりやすいので用意しましょう。写真はスペクトラム・アナライザー付きのEQです。アナライザーについてはググってください。

まず808キックをハイカット。(1k~20kの薄く写ってる波形はカットされる前の波形) 808キックをハイカットすることにより、自分が使いたいキックを際立たせられます。



そして、使いたいキックのローをカット。(下の写真の左側の薄い波形はカットされる前の元の波形)

808キックと同時に爆音で鳴らしながらカットしていきましょう。どこまでカットすればいいのか、Qはどのくらいにすればいいのか等は聞きながら、そして爆音で体感しながら試行錯誤していきましょう。ケースバイケースですがローをカットしまくってスカスカにする必要はありません。カットし過ぎると存在感が無くなってしまいます。

ついでに、このキックのキャラクターをちょっと目立たせるために3kをちょっとだけ持ち上げました。3kを持ち上げればどのキックでも目立つわけではなく、このキックがたまたま3kになっただけなので、いろいろトライしてみてください。


ある程度出来たら、各トラックで加工してみましょう。

808キックをモノラルにして重心がたっぷりな芯がある低音にしたり、EQでさらに低音をふくよかにしたり、自分が使いたいキックにはステレオイメージャー等を挿してステレオ感を出したり。

そして、この808キックと自分が使いたいキックをバス(CUBASEで言うところの「グループ」です)にまとめまて音量のバランスを取りつつ、2つ一緒にリミッターで抑えたりして加工していきましょう。ここで、またEQかけたりコンプをかけたり。必要でなければかけなかったり。EQ等で加工はしなかったとしてもキックの音は他のどの音よりも大きいのでリミッターはかけておきましょう。カチカチにかけるよりは赤になるかならないか程度で止めた方が良いと思います。


もし、自分でやっても自信がない方は asobihouse.studio@gmail.com にご相談ください。3000円で承ります。


これの応用で、自分が使いたいキックではなく、自分が使いたい「ループ」でもこのやり方は有効だと思います。試行錯誤して頑張って下さい!



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