クラブに行ったことない人が作るクラブミュージック

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Asobi House



低音があろうが無かろうが、音が良かろうが悪かろうが、曲が良ければ全て良しです。でも世界中のDJが使ってくれるほど曲が良ければの話ですけど。

クラブに行ったことがない人がクラブミュージックを作ってるのは別になんとも思わないんですけど、やっぱ行った方がいいと思うんです。そこでわかることがいっぱいあると思うんです。「ああ、音数が少ない方が映えるな」とか「キックってこんなに重要なのか」とか。知り合いがDJをやるのであれば営業前にサウンドチェックとかでかけてもらったりとか。で、驚くことでしょう「キックがスカスカ.......」と。

クラブミュージックのキックが弱いことをアニソンで例えると、ボーカルの処理が悪く歌詞カードがないと何歌ってるのかわからないような状態です。

キャリアがあるDJでも曲を作り始めてからやっとわかったとかなので、自分はDJやってるしとか思わないで読んでいただけたらなと。よくいろんな場所でDJしてる人が急に作り始めた曲を聞いたことがありますか?音圧だけパキパキあって低音がスカスカです。作り始めて1年くらい経ったとあるDJも相変わらずそんな感じで、低音のことを知らないまま音圧だけパキパキです。聞けるけど「使えない」と思います。


何年も前の話です。

とある楽器屋に某DJと居たらカッターシャツの上にスカジャンを着たメガネの青年に「あのDJさんですよね?よかったら僕の曲を聴いてください!」つって我々にCDを渡してきました。

DJ◯◯「俺、DJ◯◯と言います!グーグルで検索するとトップで俺がヒットします!」

私「私はともかく連れのDJのことは知ってんですよね?」

DJ◯◯「いえ、わかんなかったんですけど、多分DJの方だと思ったので!」

私「お、おう.....(私はともかく連れは有名なDJなのに)...。ところでDJ◯◯ってことはどちらかで回されてるのですか?(カッターシャツの上にスカジャンという風貌から絶対やってないとわかってながら)」

DJ◯◯「いえ、これからです!!!」

私「お、おう.....(嗚咽)」


CDには「AYUMI HAMASAKI (DJ◯◯ Trance Remix)」「JITTERIN'JINN 夏祭り (DJ◯◯ Trance Remix)」とボールペンで書いてあり、そして彼のメアドも書いてありました。


違う期待を胸に膨らませてCDを聞きました。期待以上でした。どっかから拾ってきた浜崎あゆみのボーカルと彼が作ったトラックのキーが見事なまでに外れてました。でも、彼の脳内では完全にキーが合ってるはず。

JITTERIN'JINN 夏祭り (DJ◯◯ Trance Remix)」もキーが外れてるし、ドラムもシンセも浜崎あゆみのトラックと全く同じ音色でした。どちらの曲もトランスといえばトランスというアレンジでしたが、音色はドラムもシンセもオールインワンシンセのプリセット「トランスキット」みたいなものを使ったんだろうなとわかりました。



クラブ行ったことない人が作るクラブミュージックのキックについて

彼みたいに「トランスキット」みたいなジャンルが書かれたプリセットを使えば、それなりに聞こえます。が、あくまでもそれ風なだけで、例えばM1の「House Kit」というドラムのプリセットの909を摸したと思われるキックは、本物の909のキックの足元にも及びません。聴感上は909キックなんですが、肝心のクラブを揺らす低音は再現できてません。

このスクショは、M1「House Kit」の909キックです。200Hzが鳴った後に100Hzちょい上が後追いしてます。本物だと60Hz辺りが鳴った後に50Hzが後追いして鳴ります。M1「House Kit」の909は聴感上は909なのですが、このように腹に来るような肝心な低音が鳴ってません。200Hzつったらベースより上の帯域です...。

聴感上ではドン!と鳴ってるので、低音の大切さを知らない人はこんなにスカスカだとは気付かずに使ってしまうんです。しかも「House Kit」と書いてあるのでそれを鵜呑みにしてしまうんでしょう。このキックを使った曲をクラブで鳴らしたら笑えないくらいスカスカです。クラブミュージックに関しては、キックは鳴ってりゃ良いわけではなく、50Hzや60Hzあたりの腰を据えた低音がきちんと鳴るキックの方が当然クラブ映えします。つってもサウンドシステムが進化してるので、素の808や909のキックは時代にそぐわないですけど。んなこと言ってもわかんないよ!という方はこちらのキックはいかがでしょうか。きちんと鳴るキックを販売してます。おかげさまでプロアマ問わずいろんな方に購入していただいております。

使える808キック

使える909キック  

ついでに貼っときます キックの重ね方

クラブミュージックはキックが命だと思ってます。つってもそんなに大げさに思ってもいないんですけど。クラブ行ったことない人が作るクラブミュージックはまずキックへの配慮がかなり欠けてますのでキックにもっと力を入れた方が良いと思うんです。ツイッターで誰かが紹介した曲はマメに聞いてたりしてるんですけど(曲は良いのにキックをないがしろにしてるな...。)とかよく思うんです。上から目線で(もったいねーな)とか。曲が良くてもキックがヤワだから1回使ってもらったとしても2度目はないなとか。自分のことは棚に上げた感じになってよく見えないんですけど、他人の揚げ足取るのとかあら探しが好きなので他人のことはよく見えるんですよね...。


Beatportで試聴してるとクレジットを見てなくても日本人だとわかります。クラブ行ったことない日本人だよなとかもわかります。で、買いません。日本人は、

ドラムがスクエアでノリが平坦で肝心なグルーブが足りてない

ハットの音量がなぜか小さい

全体的にこじんまりとしてる

細かいところまでこだわり過ぎてて音数がとにかく多いのでぼやけてる

曲がテンプレート通りで真面目

キックに命が足りない

とにかく大胆さが足りなく生真面目なんです。エフェクトの使い方までもこじんまり。


繊細な曲を作ってリリースしてもらってました→Beatport   躍らせるのではなく、リスニング向けの4つ打ちというコンセプトで作ってました。そんな曲なのにリリースしてくれたレーベル Waveform Music Lab には感謝の念しかありません。で、自由にやらせてもらったレーベルに恩返ししなければ、恩返しするには売れる曲を作らなければと思って作ったらBeatportのハウスチャート5位、総合17位だっけかな?それくらいいきました。コツはわかってたのでイケるよなと思ってたら、思ってた以上にいったのでびっくりしました。一時的とはいえMAWやArmand Van Heldenより上にいきましたから自信はつきました。で、コツというのは上記に書いた「いかにも日本人」の逆をやっただけです。とにかく音数を減らしました。音数が多いと豪華な感じがしますが、ダンスミュージックはかえって邪魔で多ければ多いほど主軸がぼやけてしまうと思うんです。これ以上、こうした方がいいとかああした方がいいとか書いても野暮なので、上記の「いかにも日本人」を逆に意識して作っていくとちょっとでもいい結果が出るんじゃないでしょうか。